SSブログ

BMC granfondo GF01 インプレ記事 [自転車]

BMCが2012年のパリ~ルーベでデビューさせたパヴェレーシングマシンがgranfondo(グランフォンド) GF01だ。
レーシング性能を持ち合わせながらも、路面からの衝撃を吸収させることに重きを置くという、注目のジャンルにBMCが投じたGF01のポテンシャルは如何に。

impre_bmcgf01_01.jpg
BMC granfondo GF01

GF01は、BMCのロードカテゴリーの「エンデュランスシリーズ」第一号となるマシンだ。クラシックレースで使用する目的で開発されたと同時に、一般サイクリストのライディングにも適したキャラクターを持つバイクとして開発された。

GF01がターゲットユーザーとするのは、長距離ライドに快適性を大切にするライダーや、レースや週末ライドでも高い目標を持って走るライダー、そして安定したハンドリングと乗りやすいフォームを提供してくれるバイクが向くビギナーや、振動吸収性と乗りやすいジオメトリーを重視する女性ライダーなど。つまり振動吸収性を十分に持たせ、快適に長く、速く走り続けることのバイク。これは石畳のクラシックレースに求められる大きな要素でもある。

impre_bmcgf01_03.half_350.jpg
上1-1/8、下1-1/2サイズのテーパードヘッドチューブを採用する

impre_bmcgf01_04.half_350.jpg
TCCアングル・コンプライアンス・テクノロジーに基づいて設計されたフォーク

impre_bmcgf01_05.half_350.jpg
先端を屈曲させ、フォーク全体のしなりを生む


カデル・エヴァンスによってツール制覇を成し遂げたバイクがSLR01だ。このマシンにはカーボン素材やその積層を変えることによって縦方向のしなりを生み出すTCC(チューンド・コンプライアンス・コンセプト)テクノロジーが随所に投入されるが、GF01にはこれをより進化させ、フレームの必要な箇所に屈曲を設け、全体のしなりを増す考えに基づくTCC Angle Compliance Technology(TCCアングル・コンプライアンス・テクノロジー)が投入された。

フロントフォークは先端にカドの付く形状とされ、更に大小の衝撃に対して最適な動きをするように細やかなチューンナップが施され、リアドロップアウトはエンド直前部分の断面積を減らし、アングルをつけることによりサスペンションに近い効果を生むという。エンドは後方へオフセットさせ、安定性と剛性を損なうこと無く必要なしなりを生み出す性能が追求された。

impre_bmcgf01_09.half_350.jpg
BMCの象徴とも言えるシートチューブ周りの造詣

impre_bmcgf01_07.half_350.jpg
極太のダウンチューブは高い剛性を演出する

impre_bmcgf01_08.half_350.jpg
BB86プレスフィットを採用。各チューブはシェル幅いっぱいまで広げられ、剛性に貢献

impre_bmcgf01_010.half_350.jpg
チェーンステー末端を屈曲させ、縦方向のしなりを生み出す


縦方向のしなりを求めるために細身とされたフォークやシートステーに対し、大きなルックス上のギャップを持つのが、大口径化されたダウンチューブからチェーンステーに至るフレームのボトムラインだ。四角形断面かつ極太のダウンチューブはBB86をインサートしたBBシェルに繋がることで、SLR01よりも横剛性とねじり剛性の向上が達成されているという。この結果はもちろん、パワー伝達の向上にも良い影響を与えていると思われる。

また、幅27.2mmの専用設計TCCシートポストもまた、GF01を語る上で外せない部分だ。カーボンのレイアップを調整してしなりを生み出し、フレームと組み合わせることでよりその性能を昇華させている。専用設計と聞くとポジション出しに不安を覚えるが、幅広いライダーにフィッティングさせるためにオフセット量の異なる3種類が用意される。

impre_bmcgf01_012.half_350.jpg
28cのタイヤが入るクリアランスが確保されている


長めのヘッドチューブと短めのトップチューブ、そしてそれに伴うように縦方向のチューブは角度が寝かされることで、フレームジオメトリーはアップライトなポジションを可能とするものに。ビギナー目線からすればスペーサーコラムを多く積まずとも最適なセッティングを出すことが可能だ。また、ホイールベースは長く、BBドロップを下げたことで安定したハンドリングと直進性が求められている。

振動吸収性に目が行きがちなGF01だが、フレームの各部においても手抜かりは無い。Di2/機械式コンポーネントどちらにも対応するDTi(デュアル・トランスミッション・インテグレーション)システムや、フレーム側に搭載されたチェーンキャッチャーなど、最新の機構を搭載することで整備性とストレスフリーを実現している。


impre_bmcgf01_013.half_350.jpg
幅27.2mmの専用設計TCCシートポスト


ヘッドベアリングは上1-1/8"、下1-1/2"のテーパードヘッドチューブ。石畳のクラシックレースを走ることを前提としたバイクだけに、タイヤサイズは28cにまで対応するという。

impre_bmcgf01_016.jpg
BMC granfondo GF01

【仕様】
BMC granfondo GF01
フレーム単体重量:995g(54cm)
フォーク重量:380g
ヘッドセット:上1-1/8"、下1-1/2"
BB:BB86プレスフィット



【以下、インプレッション記事より抜粋】

「安定感があり、反応性が高いため幅広い用途で使うことが出来る」

「振動吸収性も非常に優れていますが、特にリアステー周りの動きが良かったですね。段差の突き上げをしっかりといなしてくれる上手な味付けがされていますので、長く乗っていても疲れが溜まってこないでしょう。」

「試乗車には28cのかなり太いタイヤが装着されていました。もちろん23cに変更すれば、より走りの軽さを追求することができます。しかしフレームの安定性が非常に高いため、細身のタイヤに付け替えてもコーナリングや直進性の安定感は崩れないと感じます。」

「乗り心地としては若干固めです。しかしギアを掛けてグッとペダルを踏み込んだ時には不思議と脚にきません。高回転でペダリングしても、トルクを掛けてグイグイ走っても、反応性が変わることはなくちゃんと対応してくれました。ライダーのスキルに対する許容範囲はとても広いバイクと言って良いでしょう。」

「基本的に「柔らかい」感じはどこにもありません。そう言ってしまうことのできる剛性感にあふれたバイクですね。もがいた時のBBまわりのたわみ感も全くありません。私は体重が軽くないので、ヘッドやBBが柔らかいマシンでは力が逃げるような感じを受ける事があるのですが、GF01はびっくりするほどのパワー感に溢れるバイクだな、という印象でした。」

「衝撃吸収性を持たせながらも、全くのレーシングマシンと言って良い」



【のっぽさんのコメント】
カデル・エヴァンスによるツール制覇により、一気にメジャーブラインドになった「BMC」ですが、あまりメディアなどへの露出が少なく、情報も少ないですね。
そういった意味でもこういう記事は参考になります。[グッド(上向き矢印)]

granfondo というカテゴリながら、振動吸収性の良いただのロングライド向けのモデルでは、なさそうですね。[右斜め上]

実はのっぽさんは、今ある人のブログを読んでから「BMC」のバイクが非常に気になっています。[目]
GF01や、SLR01はとても手が出ませんので、GF02やSL01がターゲットONの状態です。
しかし、やはり上位モデルはカッコいいですね~。[るんるん]

実力がまったく伴わないのはわかっていますが、GF01にEASTONのEA90 SLでも履かせてみたいです。[黒ハート]

年がら年中、大変気の多いのっぽさんでした。(^_^;)



ではでは。[手(パー)]


自転車 ブログランキング始めました!応援のクリックお願いします![るんるん]

人気ブログランキングへ





スポンサーリンク



nice!(9)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:スポーツ

nice! 9

コメント 2

GO老公

是非、BMCユーザーの仲間入りを・・・

乗ってやさしい。
見て楽しいバイクです。
by GO老公 (2013-05-07 23:17) 

のっぽさん

> GO老公 さん
コメントありがとうございます。
BMCは憧れですね。
いつの日か乗ってみたいです。(^_^)v
by のっぽさん (2013-10-01 16:31) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
[PR]おしゃれなベットをお探しなら「ねる蔵」へ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。